【REPORT】パナソニックHDがシーベジタブルの海藻を社員食堂で定期的かつ継続して提供開始

パナソニック ホールディングス（以下、パナソニックHD）は、2024年11月26日から、パナソニックＨＤ門真本社の社員食堂でシーベジタブルの海藻の提供を開始しました。

パナソニックHDは、海藻栽培を通じた海の生物多様性の保全・回復に加え、食料問題、健康維持、CO2削減といった社会課題解決に向けた可能性を検討するため、2024年11月15日にシーベジタブルと「海藻養殖を通じた社会課題の解決にむけた可能性を検討する共同実証契約」を締結しました。

この契約により、パナソニックHDが長年培ってきたロボット技術やIoT技術などの知見やノウハウを、シーベジタブルの海藻栽培で生かすことで、環境負荷の低減や食料供給の安定化に向けた可能性を模索していきます。

本契約の締結前となる、2024年3月に、パナソニックHDでシーベジタブルによる食材試食会を開催しました。給食事業会社エームサービス株式会社の協力を得て、今回、正式に社員食堂で提供されることになりました。パナソニック HDでは、今後、国内の他の社員食堂での提供拡大を進められるとのことです。

シーベジタブルの海藻を社員食堂で提供することを通じて、パナソニックHDのグループ従業員に日本の海域で起こっている様々な生物多様性棄損の現状や水産業の問題を伝え、社内からネイチャーポジティブへの理解・行動変容を促していくことを目指しています。

若ひじきとすじ青のりの稲荷寿司
若ひじきのキンパ
天婦羅盛り合わせ（あつばあおさ天ほか）
若ひじき入り白菜の浅漬け
若ひじきミニうどん

パナソニックHDは、2018年3月から、日本で初めて「サステナブル・シーフード」の継続的な提供を開始した企業です。ブースからも、企業全体の関心の高さが伺えます。

食堂には「すじ青のり」を美味しく楽しめる食べ方の紹介ポップも。レンゲにたっぷり乗った「すじ青のり」は、温かい天麩羅にかけると風味がアップ。ミニうどんの味変にもオススメ！

2022年12月にカナダのモントリオールで開かれた国連生物多様性条約第15回締約国会議（COP15）は、2030年までに地球上の陸域、海洋・沿岸域、内陸水域の30%を保護するという合意がなされました。生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せること、いわゆる「ネイチャーポジティブ」の方向性が明確に示されています。

シーベジタブルは、海藻を研究し、全国各地で、海の生態系を豊かに育む海藻の海面栽培と、食文化をつなぐための陸上栽培を行っています。全国的に海藻が減少する中、漁業者らと連携して海藻を海面栽培することで、海の生態系を豊かに育むことに取り組んでいます。

今回のパナソニックHDとの取り組みのように、全国の企業のみなさまと協働することで、これからも、海のネイチャーポジティブの実現を目指して活動していきます。