研究開発・実証研究・海域調査

海藻採取
種苗培養のための母藻を、地元漁業者などの協力を得て全国各地の海で採取しています。50年以上フィールド調査を続ける生態研究担当者を中心に進めており、新たな種苗生産を確立する上で欠かせない部門です。

種苗生産
採取した母藻から種苗を生産しています。全国各地の自社ラボでは、主力製品であるすじ青のりの種苗生産をはじめ、これまで技術が確立していなかった新たな海藻の種苗生産技術の開発にも取り組んでいます。生産した種苗は全国の生産地に届け、漁業者と共に育てています

設備開発及び研究
海藻の栽培に適した設備の開発や、水質・栄養の分析に取り組んでいます。設備担当のメンバーが各海藻に適した栽培設備を外部パートナーと共に開発し、複数の特許を取得しています。また、水質・栄養分析の専門家も在籍し、より高品質な海藻を育てるため日々研究を重ねています。

生態系調査
海水温上昇に伴う食害による磯焼けに対して“養殖藻場”の可能性を示すため、公益財団法人日本財団および一般社団法人グッドシーと連携し、海藻の海面栽培が生態系に与えるポジティブな影響の定量調査に協力しています。あわせて、海藻の食文化に関する調査も実施しています。
私たちの強み

各分野のスペシャリストが集結
50年近く日本中の海に潜り海藻採取・分類を行っている専門家や、藻類の種苗生産に長年取り組んできた研究者、水質・栄養分析の専門家など、多様なスペシャリストが集結。社外の研究者とも連携し、分野を横断して海藻の基礎研究から栽培技術の確立まで取り組んでいます。2016年には、世界で初めて地下海水を使った青のりの陸上栽培に成功。現時点で、世界で最も陸上で海藻を生産している事業者だと言われています。(2025年4月現在)

種苗生産技術を確立した海藻は30種類以上
シーベジタブルのラボには、将来的に研究の可能性がある海藻が100種類以上保管されています。このうち30種類以上については、これまで種苗生産技術が確立されていなかったものも含め、弊社で技術を確立しています。
種苗生産が可能な海藻
アオノリ、ノリ、モズク、ヒジキ、コンブ、アオサ、トサカノリ、フノリ、ワカメ、ハバノリ、テングサ、アカモク、ミル、オゴノリ、キリンサイ、カギケノリ、スーナ、ミリン、アツバノリ、フサノリ 他
研究開発・実証研究・海域調査 事例
海藻研究・栽培の流れ
西伊豆町からの依頼を受け、該当海域で海藻の生産を実施しました。

まず、該当海域の環境を把握するために潜水調査を実施。調査結果をもとに、生育が見込まれる海藻を複数選定し、栽培試験を行って適した品種を明らかにします。
【2年目】1年目に生育が確認された海藻について、網養殖・ロープ養殖・籠養殖など量産を見据えた生産試験を実施。海域での単位面積あたりの生産性を評価します。
【3年目】2年間で確立された生産方法で栽培領域を広げて本格的な生産を開始する。本格的な生産に向けて、漁業者へのノウハウの移転や漁業権の取得などを行う。
お問い合わせ
海藻を通じたコミュニケーションの可能性プロジェクトなど、さまざまなご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。