SEA VEGETABLE
Co Creation Project

日本各地では、海藻の激減とともに、長く受け継がれてきた海藻食文化が失われつつあります。この課題に向き合うため、シーベジタブルは創業以来、基礎研究から種苗生産、陸上栽培・海面栽培、量産技術の確立まで、一貫して向き合い続けてきました。その取り組みの中で、多様な地域で海藻を安定して量産できる技術が確立されつつあります。

さらに、一般社団法人グッドシー^*1による調査では、海藻の栽培によって生まれる「養殖藻場」^*2が、生物多様性の向上や生物量の増加に寄与することが明らかになりました。

つまり、海藻を「つくる」ことで海の生態系が回復し、それが人々の消費や社会的関心につながり、さらに生産と循環が広がっていく。この好循環こそが、未来の海と社会を支える大きな可能性だと考えています。

一方で、海藻をめぐる環境は今、大きく動き始めています。

• 気候変動による磯焼けの深刻化
• 養殖藻場がもたらすポジティブな生態系インパクト
• 食材としての新たな注目と世界的な海藻食文化の広がり
• 農業資材・素材開発・バイオプラスチック等、多様な用途の拡大
• 世界市場の急成長と新産業創出の潮流

しかし、これほど多面的な可能性を持つ一方で、企業による実践事例はまだ多くありません。私たちは、こうした大きなテーマをシーベジタブルで進めるのではなく、多様な企業・行政・研究・地域のパートナーとともに、次世代の海藻産業を共に構想し、実装していきたい。

その思いから、「SEA VEGETABLE Co Creation Project」は始まりました。海藻がもたらすネイチャーポジティブの未来を、共創によって形にしていくためのプロジェクトコミュニティです。