酢飯屋 岡田の「はばのり」徹底紹介! Vol.3 ~もっと好きになる使い方~
<<<前回までは、ハバノリの基本情報やハバノリがどこでどんなにか愛されているかをご紹介しました。
「酢飯屋 岡田の「はばのり」徹底紹介! Vol.1~基本のキ~」
「酢飯屋 岡田の「はばのり」徹底紹介! Vol.2 ~偏愛者への道~」
【焼きはばのりのお雑煮】
ハバノリ特有の香りと、トロりとするのにシャキッともする食感です。
【はばのりとバターと蒸し牡蠣】
はばのり特有の香りが牡蠣バターに良く合います。
しっかり絡めて旨味の相乗効果。
【海藻と牡蠣のお好み焼き】
乾燥のすじあおのりと
焼いたはばのり
あつばあおさ
一緒に食べるから美味しい海藻という世界もあるんです。
昔から今も、海藻と海藻をブレンドして作られてきたブレンド海苔というジャンルがあります。
すじあおのりとはばのりという
知る人ぞ知る二つの貴重なまったく異なる特徴的な海苔を混ぜることで
鼻腔と味覚をくすぶられる美味しさが誕生します。
それだけではありません。
ご存知、旨味の塊食材である牡蠣、
そして生地に、もっちりと旨苦い
あつばあおさをメインに使用することで、
食材それぞれの旨味を際立たせることができます。
薄く油をひいたフライパンに牡蠣を並べて
その上からあつばあおさとキャベツがメインのお好み焼き生地を流しかけます。
牡蠣にしっかりと焼き目が付いたら、ひっくり返し
焼いたはばのりと乾燥すじあおのりをたっぷりと盛り付けて完成です。
お気づきになりましたか?
調味料も、スパイスもいらない。
それぞれの海藻が、それぞれの役割を果たして
バランスを整えてくれるのです。
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牡蠣って
そのまま食べても美味しいけれど、
海藻と食べたほうがもっと美味しくなる。
【牡蠣 × 海藻】のススメ
例えば、
ただグリルしただけで美味しい牡蠣は
ふかふかの海藻ベッドに寝かせて
包み込むようにして食べるだけで
Awesome Yummy Club です。
はばのりは、高価なものだけど
ちまちま食べるよりは、ドサッと食べた方が圧倒的に美味しいです。
すじあおのりはは、少しだけ食べても、ドサっと食べても美味しいです。
【焼きはばのりの鶏塩ラーメン】
こだわりのラーメン屋さんには、ぜひ使って一品作っていただきたいなー。
汁に浸ってからの食感がはばのりならではで
麺と程よく絡むのも魅力的。
【焼きはばのりとちりめんご飯】
焼いたはばのりと合わせて、ごはんにかけて食べるなら
釜揚げしらすも美味しいはずなのに、ちりめんのほうがよく合います。
なんなんでしょうね。
これだから食は面白いです。
岡田大介(おかだ だいすけ)
1979年生まれ 寿司作家・寿司職人
18歳で食の世界へ、寿司の道を修行し24歳で寿司職人として独立。
2008年、東京都中央区にて1日1組の完全紹介制の寿司屋「酢飯屋(すめしや)」を開業。
食通達の間で話題となる。
その後浅草橋、2016年より文京区江戸川橋に移転。
フランスの寿司漫画『L’Art du Sushi』のモデルや、
新国立新美術館での、器や食のキュレーションなど、
寿司職人という職業の可能性を日々広げている。
著書に『おすしやさんにいらっしゃい!』(発行:岩崎書店)『季節のおうち寿司』(発行:PHP研究所)