海藻の「研究と生産」
全国各地で、海の生態系を豊かに育む海藻の海面栽培と、食文化をつなぐための陸上栽培を行っています。
海藻採取
種苗培養のための母藻を全国各地の海で、地元漁業者等の協力のもと採取しています。50年以上フィールド調査を続ける生態研究担当者を中心に活動しており、 種苗生産に欠かせない部門です。
種苗生産
採取した母藻から種苗を生産しています。全国各地にある自社のラボで、主力製品である「すじ青のり」の種苗生産をはじめ、これまで技術が確立していなかった新たな海藻の種苗生産技術の開発も行っています。種苗は全国の生産拠点へ運び、漁業者らと共に育てています。
設備開発及び研究
海藻の栽培に適した設備開発や水質・栄養の分析をしています。各海藻に適した栽培のための設備を、設備担当のメンバーが外部パートナーらと共に開発し、特許も複数取得しています。水質・栄養分析の専門家も在籍し、よりよい品質の海藻を育てるために日々研究しています。
海藻の陸上栽培
世界初の地下海水を使用した海藻の量産型の陸上栽培を行っています。異物混入が少なく清浄で温度も安定した地下海水を利用し、北は岩手、南は熊本まで、全国に拠点を構え、障がいのある方や高齢の方々を中心に、通年で安定した栽培を行っています。
海藻の海面栽培
全国各地の漁業者らと共に海藻の海面栽培を行っています。全国的に海藻が減少する中、漁業者らと連携して海藻を海面栽培することで、海の生態系を豊かに育むことができます。陸上でしか育てられないもの以外、多くの海藻は海で栽培しています。
生態系調査
海水温上昇に伴う食害による海の磯焼けの課題解決に向け、公益財団法人日本財団、一般社団法人グッドシーと連携し、海藻の海面栽培による生態系へのポジティブインパクトの定量調査を実施しています。同時に、海藻の食文化についての調査も実施しています。