全国の自治体から”養殖藻場”や陸上栽培の実証実験候補地の募集を開始。

MUFG×SOCIAL Xプログラム ファイナリストに選出、資金連携スキームも活用可能に

海藻の力で、地域と海の未来を変えるプロジェクトが始動します。
海藻の研究・栽培・商品開発を行うシーベジタブルは、全国の沿岸部に面する自治体を対象に、海で海藻を栽培することで生態系も回復させる”養殖藻場”づくりや、海に面した平地で海苔などの海藻を生産する陸上栽培の実証実験の募集を開始しました。海面栽培においては、未活用の沿岸海域で「海藻の森」を育てることで、海の生態系の回復、地域産業の創出といった多面的な価値を実現していきます。

また、シーベジタブルは、官民共創型アクセラレーションプログラム「SOCIAL X powered by MUFG」にて、全国から選出されたファイナリスト15社の1社に選ばれました。このプログラムを通じて、ふるさと納税型クラウドファンディングによる資金スキームも活用することで、地域プレイヤーの初期費用負担を抑えた実装が可能になります。


自治体向け「藻場候補地」募集概要

シーベジタブルは以下のような藻場候補地を保有する自治体の皆様と新たな共創に取り組みたいと考えています。

対象自治体 全国の沿岸部を有する市区町村
候補地の条件目安
陸上栽培:海に面した平地で、電気・水道の引き込みが可能な場所
海面栽培:湾などの内海、または使用可能な砂浜のある海岸
募集期間  2025年6月30日まで(※ご相談・ヒアリングは随時対応)
こんな自治体におすすめ
  • 磯焼けや海藻減少による海洋環境の悪化に課題を感じている
  • 沿岸の未活用エリア(平地・砂浜・湾など)を地域資源として活かしたい
  • 地域漁業の再生や、新たな水産業の柱を模索している
  • 地域住民や次世代に向けた環境教育・体験機会をつくりたい
  • 脱炭素・ネイチャーポジティブな地域政策を強化したい
  • 地場の食・観光資源と連携した新たな地域ブランドを育てたい
  • 企業版ふるさと納税などを活用した外部資金の導入に関心がある
  • 多様な民間パートナーと連携しながら、新しい挑戦を進めたい

 

今後の流れ

プレ調査・実証実験の設計 |2025年5〜8月
全国の自治体から手を挙げていたエリアにて、シーベジタブルのメンバーが現地を訪問。地域の状況、利用可能なインフラ、関係者(自治体・漁協等)の意向をヒアリングし、プレ調査を実施します。候補地が条件を満たす場合、試験生産に向けた計画を策定し、初年度実証に必要なリソースを整えます。

ふるさと納税型クラウドファンディング開催 |2025年10〜12月
ふるさと納税型クラファン開催に向けた準備・庁内調整を実施していただいた上で、3ヶ月程度のクラウドファンディングを開催します。初年度実証に必要な予算を調達します。

クラファンで調達した寄付を原資とした初年度実証実験 |2026年1月〜
ふるさと納税型クラウドファンディングで調達した資金を原資とした実証実験を行います。各地域の特性を踏まえた種苗をもちいて、数ヶ月単位で栽培テストを実施。海藻の生育状況を評価します。並行して、地域漁業者や関係者との連携体制を築き、将来の担い手を見据えた協議を行います。また、栽培成果や経済性・環境性に関するデータを整理し、自治体・漁業者などの地域プレイヤー向けに成果を報告。今後の展開の判断材料とします。

本格展開に向けた共同設計(2年目以降)
実証を経て継続的な栽培が見込める場合、地域事業者や自治体と連携して生産体制を構築。海藻を活用した食・観光・教育との連携も視野に、地域振興と自然再生が共存するモデルを共に描きます。

ソーシャルXアクセラレーション powered by MUFGについて

シーベジタブルは、三菱UFJ銀行が主催する官民共創型の支援プログラム「SOCIAL Xアクセラレーション powered by MUFG」に、全国から選ばれたファイナリスト15社の1社として採択されました。

このプログラムは、社会課題の解決に挑むインパクトスタートアップと、地域課題を抱える自治体をつなぐことを目的に設計されたアクセラレーション型の取り組みです。私たちのようなインパクトスタートアップが、実証実験や事業展開を通じて自治体とともに課題解決を進めることを目指しています。

本プログラムの特徴は、MUFGグループ(株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社)と株式会社ソーシャル・エックスによって立ち上げられた、「ふるさと納税型クラウドファンディング」の仕組みです。

この仕組みにより、プロジェクトの想いやビジョンに共感してくださる方々からの応援を可視化し、自治体の皆さまと協働して、初期費用の負担を抑えたプロジェクトの立ち上げが可能になります。さらに、その支援の広がりが企業や金融機関による出資・融資の呼び水となることも期待されています。

また、本プログラムでは、MUFG及びソーシャル・エックスによる事業アイデアのブラッシュアップ支援や、自治体との実証実験(PoC)に向けた伴走支援も提供されており、私たちのプロジェクトをより確かな形に進化させる心強いサポートとなっています。

特設サイト:MUFG推しごとクラウドファンディング

4月25日に本プログラムの最終審査会を開催

当日は、スタートアップ企業とのオープンイノベーションに関心をお持ちの行政関係者、大企業・中小企業、スタートアップ関係者など、350名を超える方々にご参加いただきました。シーベジタブルのプレゼン資料を公開していますので、ご関心のある自治体はご覧ください。

>>資料をダウンロードする

「SOCIAL X powered by MUFG」に関するお問い合わせは、こちらから。

シーベジタブルについて

2016年に世界初となる地下海水を用いた青のりの陸上栽培事業をスタート。全国各地に海藻ファームを展開。現在は、海の生態系を豊かに育みながら「今まで流通してこなかった美味しい海藻を届ける」海面での栽培も行っている。「海藻」の食文化を残すため、研究から生産までの技術確立を目指すほか、新しい海藻食文化をつくるため料理開発や提案を続けています。

メディア掲載情報

【TV】BSテレ東の番組「NIPPONテクノロジー2025~ミライを変える”最先端”に挑む人々~
【WEB】greenz 「シーベジタブル」がくれる環境への参加権
【TV】NIKKEI NEWS NEXT
【WEB】国立環境研究所インタビュー