芽ヒジキでも長ヒジキでもない シーベジの若ひじき
シーベジタブルのヒジキシリーズを手に取った方から
「これは“芽ひじき”ですよね?」
という質問をよくいただきますが、実は普通とはちょっと違うヒジキを使用しています。
皆さんがよくスーパーなどで見かけるのは『芽ひじき』や『長ひじき』という商品名だと思います。ただそれがヒジキのどの部位に当たるか、ご存知でしょうか。
一般的に販売されているものは、目一杯大きく育った状態で収穫され、全長が1.5−2mほどあります。十分に成長した状態だと全体的に太くて硬く、エグみも強く、生のままでは食べられないため、茹でる工程が長いと10時間以上にもなります。
茎から出る芽のような葉にあたる部分が『芽ひじき』、それを取ったあとの茎の部分が『長ひじき』で、これらを茹でたり蒸したりしたあとに乾燥させたものが販売されています。
それに対して、シーベジタブルのヒジキ商品(若ひじき柚子・桜・青唐)では、まだ生えて間もない時期に、収穫したヒジキを使用しています。いわば若芽部分を摘み取ったようなもので、私たちは『若ひじき』と呼んでいます。
大きく育ったヒジキとは異なり、他の海藻や生物の付着が少なく、食感は柔らかく、エグみはほとんどなく、さっと茹でるだけでシャキシャキした食感を楽しみながら食べられます。そこに柚子の皮や桜の塩漬けといった風味を加え、塩蔵の状態で商品にしました。
国内で流通するヒジキの9割は中国・韓国産で、残りの1割が国内産というのもご存じでしたでしょうか。その1割のなかでも、ほとんど流通することのない若ひじきは、非常に貴重な存在と言えます。
そして海藻の塩蔵に香りを付けるという加工法も、海藻食文化の長い歴史の中でも、おそらく誰もやってこなかったと思われます。弊社の料理開発を担当する石坂のアイデア&監修です。
そんな若ひじきは、栄養面でも一般的なヒジキと大きく異なる点があります。
それは茹で時間が10秒以下と短いために、多くの栄養素を流失せずに保っています。
一般的なヒジキと比べるとタンパク質が1.5倍、また食物繊維の中でも水溶性のものを多く含む特徴があります。
ほかにもビタミンB2やビタミンK1、ナイアシン、ミネラルなど。
海藻に含まれる豊富な栄養素を丸ごと摂取できます。
※長時間茹でることでヒジキのヒ素含有量を減らすという調査等がありますが、若ひじきを使用した「若ひじき柚子」「若ひじき桜」「若ひじき青唐」のヒ素含有量を調べた結果、基準値以下の数値となっています。また、食品安全委員会からは食品に含まれるヒ素においてこれまで健康被害が起きた事例はなく、問題ないという結果が出ています。
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